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歯磨きのポイントその3　歯周病の予防

歯を失う一番の原因は何だと思いますか？

実は歯周病なんです。
日本人では40歳以上のおよそ80％が歯周病だと言われています。

 

歯周病はグラム陰性嫌気性菌をはじめとする歯周病原細菌による感染症です。
この病気は日和見感染で、健康な状態だと免疫作用で抑えられています。
しかし、高齢や疾病や疲労、ストレスなどが原因で免疫力が低下すると発症していまいます。

 

この歯周病を防ぐには、原因となるプラーク(歯垢)を取り除くのですが、
大きく分けて二つの方法があります。
家庭で毎日行うセルフケアと、歯科医などによるプロフェッショナルケアです。

毎日の、家庭で行うケアは予防するにあたってとても重要です。

 

歯と歯肉の境目を重点的に磨きましょう。
大切なのは「適した歯ブラシで」「適した歯磨き粉を使い」「適切に磨く」ことです。

 

●歯ブラシ

まず適したブラシは、かたさが「ふつう」の「超極細毛」です。
プラークを効率よくとるためにはある程度の柔軟な動きと、
細かく歯と歯肉の隙間に入り込む細さが必要です。

ただし、出血が見られる方は最初は「やわらかい」ブラシを使いましょう。

 

●歯磨き粉

歯磨き粉の薬用成分は様々なものがあります。
プラークの分解促進、出血防止、殺菌、歯肉の引き締め、抗炎症…

歯周病では、出血や抗炎症、殺菌などが効果的です。

現在の自分の歯に合ったものを選ぶとよいでしょう。
迷われた方は歯科医や薬局で相談するといいかもしれません。

 

●ブラッシング

歯周病の予防に効果的なブラッシングは、
「ハブラシの毛先を歯と歯肉の境目に45度で当て、5mm程度に細かく動かす」
です。

以前紹介した正しいブラッシングと同じです。
ただ、正確にそのようにしなくては、と考えると難しいので、
あくまでイメージで結構です。
基本は「細かく動かす」「隙間に毛先を入れる」「磨き残しを作らない」です。

 

日々のケアはとても重要です。
若いうちは即座に影響が現れずとも、
年を経ると、確実に効果が現れます。

 

今日の自分のためではなく、
明日の自分のためにしっかり口腔ケアをやりましょう！

 

歯科助手W